その一言がつらかった

自由気ままの妊活エッセイ。

妊娠中に心が折れた瞬間

「こんなに頑張ってるのに、

どうして結果が出ないんだろう」

妊活を始めてしばらく経った頃、

そんな思いが心の中をぐるぐる回っていました。

気づけば、笑えない日が増えていて、

SNSを見るのもイヤなときもありました。

私にとって一番落ち込んだのは、

「これだけ治療してるのに結果が出ない」

と気づいたときでした。

注射も薬も我慢して通って、

それでもうまくいかない…。

頑張っても、

努力の先にゴールが見えない現実は、

本当に心を削っていきました。

誰だって結果を求める。

不妊治療って最終的に結果ばかりに目がいく。

私の場合、今だから言えることもあります。

二人目不妊で病院によっては、

一人目の子を連れて行けない場所もあります。

でも、預け先がなくて、

どうしても

連れて行かなければならなかった日もありました。

そのときに、

他の患者さんからの視線や、

注意される言葉に心が折れました。

言われてはいませんが

子どもがいるのに、まだ欲しいの?

こっちは一人目すら…

そういう目をしてる。。気がする。。

誰だって事情がある。

みんな子どもを望む気持ちは同じなのに…。

当事者にならないとわからない気持ちって、

本当にあるんだなと思いました。

でも、私が1人目を望んでいたときに

その光景を見たら

心のどこかでそう思っていたと思う。

無いものねだり

病院での対応は、心を大きく左右します。

看護師さんの中には、

優しく寄り添ってくれる方もいて、

ある時かけてもらったひと言に

本当に救われました。

「頑張ってますよね。ちゃんと、伝わってますからね」

その言葉を聞いた瞬間、

見ていてくれる人がいる。

それだけで、こんなに心が

軽くなるんだと感じました。

でも、すべてのスタッフが

そうではありませんでした。

「この人には、わからないだろうな」

そう思ってしまうような、流れ作業のような対応や、

淡々とした言葉にも何度か出会いました。

妊活中は、ただでさえ心が敏感になっています。

そんなときに、

ほんの少しの言葉や態度が心に刺さってしまう。

「気持ちなんて、やっぱりわからんよね…」

と感じた瞬間も、少なくありませんでした。

病院の方や看護師さんには

この気持ちをわかってもらいたいだけ。。

それは今も同じ。

外に出て、友達と話すときや

職場での会話でも、

心が痛むことがありました。

「妊娠中?」

「まだできないの?」

聞かれたくない。答えられない。

本当は“妊娠してる”って言いたい。

でも“まだです”って言うしかない。

全部語ることはできない。

センシティブすぎて、

話しても伝わらない気がして。

寒い日でも外に出て

子どもと接する仕事もしていました。

“怠けてる”と思われたくなくて無理をしたり、

自分を追い込んでしまったり…。

心が折れそうな瞬間は、何度もありました。

でも、

そんな時に寄り添ってくれる人がいて、

言葉があって、

私はなんとか進んでこれました。

妊活って、頑張ってることが見えづらい分、

孤独になりやすい。

誰かに話すことができなかったら、

せめてここで吐き出していきたい。

もし、今つらい気持ちで

このブログを読んでいる方がいたら、

あなたはひとりじゃないよって

伝えたいです。

鹿のおやこ。
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